8日現在、貯金10で首位を走るソフトバンクが“ダブル勝利の方程式”確立に動きだす。柳瀬、岡島、五十嵐、サファテの必勝リレーパターンだけでなく、今のうちに、その別バージョンもつくりたいという。

 ここまでの33試合でソフトバンク先発陣は完投ゼロ。守護神・サファテの18試合を筆頭に、岡島15試合、五十嵐14試合、柳瀬12試合などリリーフ陣がフル回転し、いまだに逆転負けなしと踏ん張っている。しかし、岡島は38歳で五十嵐も今月末に35歳、30歳の柳瀬も右ヒジに古傷を抱えており「このままでは、そのうち潰れてしまうんじゃないかと心配になってしまう。今のメンバーが夏場に落ちてしまったら厳しいことになる」とチーム関係者。そこで、このプランが浮上した。

 現段階で有力視されているのは右の千賀、左の嘉弥真の若鷹2人を交えてサファテにつなぐ“新・方程式”。いずれも現在は負けゲームや大差リードの場面での登板が多いが、首脳陣は「急に(厳しい場面で)やれと言われてもやれるものではない。(これからは先をにらんで)千賀と嘉弥真はどんどん(いい場面で)投げさせた方がいい」と話す。今の勝ちパターンが潰れてから千賀らに頼っては手遅れの可能性もあるだけに、早め、早めにというわけだ。

 もちろん、これも戦力が他球団に比べて分厚いから考えられることだろう。孫オーナーの指令のもと、V奪回を目指すソフトバンクはさらに盤石な態勢を築く。