“初物軍団”におびえる阪神

2014年05月08日 16時00分

肩を落としベンチから引き揚げる和田監督(左から3人目)

 阪神は7日、初対戦となった中日・浜田達郎投手(19)に翻弄されて0―7と完封負け。2年目左腕にプロ初勝利をプレゼントしてしまった。今季は広島のルーキー・大瀬良にもプロ初勝利を献上しており“初物アレルギー”を露呈。そんな中、チーム内は早くもシーズン終盤の「初物軍団襲来」に戦々恐々としている。

 

 予告先発・川上の故障で緊急登板となった浜田に対して6安打11三振。敵軍のアクシデントに乗じることができなかった和田監督は「初物に対してというところ。タイミングがほとんど取れていなかった」と苦虫をかみつぶした。関川打撃コーチも「初物でタイミングとか後手後手に回った。あんまり初物と言いたくないが…」とガックリ肩を落とす。

 

 4月16日には初対戦の大瀬良に7回自責点0と封じられた。この日も初物に対する苦手意識を増大させる一戦となったが、チーム内では現在のセ・リーグの勢力図を考慮した上で“最悪のシナリオ”もささやかれている。

 

 それは優勝争いが佳境に突入する時期に初物投手との対戦が増えることだ。球団関係者は「今のペースで行くと下位3球団が早い段階でAクラス争いから脱落してしまう恐れがある。そうなると早々に“育成モード”になって、どんどん対戦経験のない若い投手が先発してくることになる。しかも優勝争いの大事な終盤に…」と予測する。

 

 7日現在で3位・阪神と4位・中日のゲーム差は6。そして5位・ヤクルトは借金7、6位・DeNAは借金10と大苦戦。早い段階でクライマックスシリーズ進出が難しくなり“終戦”となったチームは来季を見据えた若手中心の起用法に切り替えるため、苦手な初物投手が次々と登場する可能性が高くなる。この現象を恐れているのだ。

 

 もちろん、このまま下位球団が沈んでくれることは大歓迎だ。ただ、大事な時期に初物軍団が続々と出てきてしまうのは…。このため、球団関係者も「他球団に『頑張れ』とは言えないし…」というジレンマを抱えている。自力で初物アレルギーを克服することができれば、こんな悩みも一発で解消できるのだが…。