中日・浜田 初先発初完封の裏に友利コーチの“ファインプレー”

2014年05月08日 16時00分

ドアラにいじられても笑顔の浜田

<中日7-0阪神(7日)>中日投手陣に待望の救世主だ。「竜の浜ちゃん」こと高卒プロ2年目の浜田がプロ初先発で完封勝利。「実感がなくてわけが分からない感じです。完封できて自信になったし、やっとプロとしての第一歩を踏み出せたのかと思う」と133球の熱投に顔をほころばせた。

 

 2012年のドラフト会議で中日から2位指名されて愛工大名電から入団。高校時代は藤浪(阪神)、大谷(日本ハム)と並び「ビッグ3」といわれたが、1年目の昨季は制球難で二軍暮らし。いきなり一軍で活躍した藤浪、大谷に差をつけられたが、2人ともなし得ていない完封勝利で再び名をとどろかせた形だ。

 

 その舞台裏では首脳陣も一肌脱いだ。この日の先発予定だった川上が試合前に腰を痛めたため、急きょ浜田が先発。言い渡されたのは試合開始1時間半前ごろで、そこから先発に向けての調整が始まった。そんな慌ただしい試合開始直前のブルペンで、浜田に森ヘッドコーチが「両親には先発するって連絡したのか?」と聞いた。「普通なら初先発は何日も前に分かっているから親御さんに連絡して球場に来てもらえる。でも、今回は急だったからどうかなと思ってな」(森ヘッド)

 

 浜田の返事は心配した通り「連絡していません」だった。そこで、これまた大急ぎで友利投手コーチが浜田の父親のケータイに連絡。留守番電話だったが「(浜田は)地元(名古屋市出身)だし間に合うかと思って」と事のいきさつを残しておいた。そのおかげで留守電の伝言を聞いた浜田の両親は試合途中にナゴヤドームに駆けつけることができたのだ。

 

「両親に見てもらえて良かったです」と浜田も感謝するばかり。さすがに完封ショーまでは森ヘッドも友利コーチも予測していなかっただろうが、これも隠れたファインプレーだった。