ソフトB劇勝 完封負け寸前から大ドンデン返し

2014年05月07日 10時59分

サヨナラ勝ちに湧くホークスナイン。右は長谷川

<ソフトバンク2-1日本ハム(6日)>ソフトバンクは6日、日本ハム戦(ヤフオク)に2―1で逆転サヨナラ勝ちし、首位の座を守った。1点を追いかける9回、内川、李大浩がチャンスメークすると、5番・長谷川が抜群の“読み”を発揮し同点打。最後は相手の暴投というラッキーな形で勝負を決めた。2位・オリックスとの首位争いは今後も厳しい戦いが続く。鷹軍はこの試合のようにしぶとく勝って、悲願のリーグ制覇へと前進していく。

 

 9回裏、同点に追いついてなおも一死二、三塁の大チャンス。打席の松田は1ボール2ストライクからフォークに空振り。ところがこの球を相手捕手の大野がはじき、ボールが転々とする間に三塁走者の明石が生還。予想もしない形で勝利が転がり込み、秋山監督は「怖いな。最後まで何があるか分からん。(松田は)三振なのになあ」と苦笑いを浮かべた。

 

 サヨナラ勝ちを決めた1点はラッキーな形で入ったが、その直前同点に追いついた長谷川の一打は綿密な“読み”によるものだった。

 

 9回の攻撃を迎えるにあたって長谷川が考えたのが、前を打つ打者と増井の相性だった。「(これまでの対戦で)内さん(内川)も増井投手にタイミングが合ってたし、デホ(李大浩)もタイミングが合いやすい投手だろう。だから自分に打席が回ってきたときは、必ず走者がいるはずだと思った」

 

 長谷川は内川、李大浩のいずれかが出塁した場合を想定。「相手はクイックが速い投手なので、走者がいるときはタイミングを取りづらい。最初からクイックを攻略するつもりで心の準備をした」という。

 

 果たしてこの読み通り、内川と李大浩が連打で一、三塁とチャンスをつくる。長谷川は「待ってました」とばかりに、増井がクイック投法で投じた球を中前にはじき返し、サヨナラ劇につながる大きな1点をチームにもたらした。

 

 この試合は日本ハム投手陣の前に敗色濃厚だった。先発のルーキー・浦野に5回3安打無失点に抑えられて、6回以降は小刻みな継投の前に手も足も出ず。3~8回をパーフェクトに抑えられていた。ゼロ封負け寸前から見せた大逆転劇。鷹軍の勢いに、さらに弾みがつきそうだ。