阿部4打数2安打の活躍 実は初タイムリーだった

2014年05月04日 09時00分

ヒーローインタビューでファンに挨拶する阿部

 もう“小さなおにぎり”とは呼ばせない。巨人は3日の中日戦(ナゴヤドーム)に9―5で快勝。連勝で貯金を今季最多の7に伸ばした。打線をけん引したのは主将・阿部だ。先制の2点適時二塁打を含む4打数2安打の活躍。移動日となった前日には原監督からの“言葉攻め”に遭っていた主将はそのうっぷんを晴らすかのように、バットで答えを出した。

 ライナー性の打球が左翼線フェアゾーンに入ると、球場は大歓声に包まれた。初回二死から連続安打と四球で迎えたチャンス。凡退すれば、試合の流れが相手にいく恐れもある場面で、阿部は勝負強さを発揮した。

 開幕前から悩まされている首痛は「ムチ打ちみたいな感じ」(阿部)とみるみる悪化。1日のヤクルト戦(東京ドーム)では、体をひねって捕球した際に激痛が走りベンチに下がった。移動日となった前日2日は治療に専念。患部に直接注射を打ち、この日は6番・捕手でのスタメンになんとか名を連ねた。

 満身創痍のなかでの一打は意外にも今季初の適時打だ。阿部は「遅すぎた。何試合目だよ」と自虐的にポツリ。それでも、ようやく出た一本にホッとした表情を浮かべた。

 今回の遠征にはよもやの事態に備え、ファームから捕手・加藤が合流。いつでも登録抹消できる状況になった。さらに、最近の存在感のなさから原監督からは「小さなおにぎり。(相手に)すぐ食べられちゃうだろ?」と“言葉攻め”…。執拗にハッパをかけられた。

 そんな屈辱的なゲキにバットで応えた。4回の第4打席でも強烈なライナーで右翼フェンス直撃の安打を放ち、11試合ぶりのマルチを記録。7回で退いたものの、圧倒的な存在感を発揮した主将には指揮官も「今季初の適時打? ヒッヒッヒ。あ、そう。しっかりと呼び水になるでしょう。5、6、7番がつながるとビッグイニングになるね」と満足げだった。

“主将イジメ”という原マジックの効果があってか、打線は初回に大量6得点と爆発。先発・大竹はピリッとしなかったが、2回に長野の4号ソロで追加点。3回には井端の適時打、4回には村田にも4号ソロが飛び出し中日を突き放した。チームは貯金を今季最多の7とし、首位とのゲーム差も1に縮まった。

「(6得点した初回)裏の5点を反省しないと。大竹を操縦してやらないといけなかった」と自身のリードを反省する一方で「チャンスで打てるように頑張ります」と話した阿部。いよいよお目覚めとなるか。