広島・一岡の快投支える“にらめっこ儀式”

2014年05月03日 16時00分

一岡好投の秘密はにらめっこ儀式だった?

 2日現在、セ・リーグ首位を快走する広島。原動力はリーグトップのチーム防御率3・05を誇る投手陣だ。なかでも光るのは巨人にFA移籍の大竹の人的補償で加入したセットアッパー・一岡竜司(23)。ここまで13試合に登板して1勝0敗、計13イニング、打者45人に対して被安打4、防御率は0・00だ。

 

 そんな一岡は登板前に必ず、ブルペン担当の畝投手兼分析コーチに呼ばれてこう言われている。「俺の目を見ろ」と…。その通り一岡は畝コーチの目をじっとみつめる。お互いのまじめな表情が逆におかしいようで、思わずプッと噴き出す。そんな笑顔になってからマウンドに向かう。これがルーティンで、今や欠かせない“儀式”みたいなものという。

 

「オープン戦の時に一岡は緊張しているんじゃないか、と思って、やりだしたんです。笑わせてからマウンドに行かせてやるのがいいのではないかと思ってね。1度だけ、オープン戦で僕が(一岡登板前にブルペンで)他のことをしていて、それをできなかった時があったんですが、そしたら一岡が打たれてしまって…。それからはずっと(登板のたびに)やっています」(畝コーチ)

 

 巨人時代に一軍経験が少なかった一岡の精神状態を畝コーチが考えてのことだったが、うまい具合に気持ちがほぐれて、本番に臨めている様子。一岡が、好結果を出している裏には、こんな“畝マジック”もあったわけだ。

 

 畝コーチは「いつまでも、これではいけないとは思っています。一岡にはいずれ、そういうことが必要ない投手になってほしい。それまでのことですよ」と話すが、この“儀式”も間違いなく赤ヘル快進撃につながっている。