オマリーコーチが語るマートン安打量産の秘密

2014年05月03日 16時00分

今季も順調にヒットの数を積み重ねているマートン

 阪神のマット・マートン外野手(32)の“虎最強助っ人超え”が目前だ。マートンは2日現在でタテジマ通算728安打をマーク。阪神在籍時の安打数では球団最多となるランディ・バースの743安打にあと「15」と迫っている。その安打量産の「秘密」を密着指導を続けているトーマス・オマリー打撃コーチ補佐(53)が明かした。

 

 30試合を消化した時点で38安打。日本新記録となる214安打を叩き出した2010年の43安打に匹敵するペースでヒットを量産している。

 

 この好調バットの理由は何か――。オマリーコーチは2つのポイントを挙げた。まず第1のポイントは「目」だ。オマリーコーチは「彼はエキストラ・アイなんだ。多くの優れた打者は目がいい。マートンは自分のゾーンをよく分かっていて、そこの見極めがすごくできている。阪神では鳥谷もいい選球眼を持っているが、マートンもすばらしい。ボール球を振ることが一番、良くない。四球を選ぶことでチームに貢献できるわけだしね」と解説する。

 

 第2のポイントは「日本流配球の読み」だ。すでに来日5年目。オマリーコーチは「マートンは賢く、グッドセンス。彼は長く日本にいて相手投手のことがよく見えてきている。対戦すればするほど彼にとって攻略がイージー(簡単)になる。ある投手がスライダーを2球続けたとする。そこで次に何が来るのか感覚で分かっているんだ」と指摘する。

 

 オマリーコーチも現役時代はずばぬけた選球眼と配球の読みを武器に阪神で548安打、ヤクルトで272安打の計820安打を記録した。自身と同じ能力を備えていることが安打量産につながっていると分析しているのだ。さらに、オマリーコーチは量産態勢を強化するために「僕の経験をこれからも伝えていくよ」とアドバイスをしていくつもりだ。

 

 1985年に3冠王を獲得し、チームを日本一に導いたバース氏は当時「神様、仏様、バース様」と呼ばれた。首位を快走する広島に1ゲーム差という好スタートを決めた原動力は間違いなくマートンのバットだ。