巨人・原監督が2日、満身創痍の主将・阿部を“口撃”し、チーム内に波紋が広がっている。

 チームはこの日、翌日からの中日3連戦(ナゴヤドーム)に備え、敵地に乗り込んだ。同カードを皮切りに9連戦を戦うが、心配なのは最近になって坂本、アンダーソンらコンディション不良の選手が増えていること。首痛を抱えながらプレーする阿部も、1日のヤクルト戦(東京ドーム)で捕球した際に患部を痛め、緊急交代となった。

 ただ、新横浜駅に姿を見せた原監督は「状態を見て。コンディションがいい人で戦った方がチーム力は上がると思っている。アンダーソンなら(高橋)由伸なのか松本哲、矢野なのか。(坂本)勇人にしたって、悪いようなら井端、藤村もいる」と、状態優先で起用する考えを明かした。

 また、指揮官は阿部を抹消する最悪の事態も想定し、今回の遠征に一軍登録はしないまま加藤を帯同。いつでも入れ替え可能な状態にしておくそうで「基本的にはコンディションを上げることが必要」と主将にハッパをかけた。

 そんな阿部については、こんな発言も…。

「まあ打たないけどな。打率も2割ちょっとだろ。小さなおむすび。(相手に)すぐ食べられちゃうだろ?」

 確かに今季の阿部はここまで打率2割1分8厘、4本塁打、6打点と低空飛行だ。だが、かつては主砲の打撃について「神の領域」という言葉で最大の賛辞を送るなど、指揮官はその存在感を認めていたはず。それが今では「小さなおむすび」とは…。今季はバッテリー同時交代など、正妻への冷遇に注目が集まっているが、まさかの“口撃”にはチーム内でも「いつの間にこんな(扱い)になっちゃったの?」と心配する声も上がった。

 原監督の言葉を、果たして阿部はどう受け止めるか――。