<楽天2-5ソフトバンク(2日)>ソフトバンクは2日の楽天戦(コボスタ)に5―2で快勝した。先発した3年連続2桁勝利のエース摂津は7回113球を投げて、3安打1失点の好投。4月10日の西武戦以来となる3勝目を挙げた。則本とのエース対決は4月4日以来となったが、前回敗れたリベンジをキッチリと果たした。

 前回の楽天戦(4月4日、コボスタ)で摂津は則本と投げ合い、12年から9連勝中だった楽天に6回4失点KO。この日、リベンジをかけマウンドに立った右腕は、伝家の宝刀シンカーを巧みに操った。立ち上がり簡単に二死を奪ったが、ここから枡田、ジョーンズに連続四球。このピンチは銀次を左飛に打ち取り事なきを得た。

 続く2回は3人でピシャリ。3回無死から島内の三ゴロがイレギュラーし松田の失策で無死一塁となった。犠打で送られ一死二塁から藤田を左飛、枡田を二飛と付け入るスキを見せず切り抜けた。

 好投を続けるエースを打線も援護。4回、則本を攻め内川の中前打、李大浩の左中間二塁打で無死二、三塁からパ首位打者の長谷川がカーブを中前にうまく運び2点適時打となった。長谷川は「打ったのはカーブ。打ち損じて詰まってしまったけどいいところに落ちてくれました」と笑顔を見せた。

 援護をもらった摂津は4回まで無安打投球を続けた。5回先頭の嶋に中前に初安打を許したが、続く島内を遊ゴロ併殺に打ち取った。6回二死からジョーンズに左中間スタンドへの9号ソロを許したが、冷静に後続を断った。7回にも1点をもらった攝津は7回113球を投げて3安打1失点の内容だった。

 摂津は前回登板西武戦(4月25日、ヤフオク)でエース岸と投げ合い初回に2点を失い黒星を喫した。試合後は「初回がすべてでした」と言葉が出ず。ここまで2勝2敗はとてもほめられた数字ではなかった。

 加藤投手コーチは試合前、摂津について「いい感じで調整ができていると思うよ。ここに来て最大の武器であるシンカーの落ち方も良くなってきているしね。楽天先発の則本とエース対決だし、勝たないとね」。その期待にしっかり応えてみせた。上々の投球で3週間ぶりの白星を得たエース。ここから再び上昇気流に乗る。