“広島強し”阪神が赤ヘル戦略練り直し

2014年05月02日 16時00分

打線沈黙に表情も硬い和田監督

 阪神は1日の広島戦(甲子園)で1―6と完敗したものの、首位攻防3連戦を2勝1敗と勝ち越した。しかし、今回の直接対決であらためて首位を快走する赤ヘル軍団の脅威を痛感。この日、完投を許したルーキー・大瀬良大地投手(22)の“丸裸計画”など「対広島戦略」の練り直しを迫られることになった。

 試合後、和田監督は「これで大瀬良に2度やられた。苦手意識を植え付けないようにしっかり対策を考えないといけない」と厳しい表情で話した。大瀬良から奪った得点は最終回のゴメスの5号ソロのみ。前回4月16日の対戦でも7回自責点0に封じられている。

 これで阪神に対して2戦2勝、防御率0・56。このままでは“虎キラー”として立ちはだかる危険がある。13日からの2連戦で再び対戦する可能性があるため、ここで何とか攻略して苦手意識が定着することを避けなければならない。そこで“丸裸計画”だ。

 チーム関係者は「スコアラーを中心に徹底的に分析することはもちろんスカウトにも協力してもらう必要もある。昨年のドラフトで1位指名したように、ウチも大瀬良を徹底マークしていた。投球そのものだけでなく性格面なども調査しており、そういったデータも活用して攻略の糸口を見つけたい。また、梅野も大学日本代表で大瀬良とバッテリーを組んでいる。梅野の意見も参考になる」と再び綿密な情報収集を行うという。

 さらに、4月29日の初戦でバリントンに黒星をつけたものの、得点は福留の決勝弾だけ。今季2試合で1勝1敗ながら防御率1・13、対戦打率も1割3分と抑え込まれている。そして、まだ今季の対戦はないが、昨年1勝4敗、防御率0・40、対戦打率1割7分5厘と相性の悪いエース・前田健もいる。この3連戦で、強力投手陣の存在を再認識する形になった。

 このため警戒感を一層強めた首脳陣は「このまま後半戦の勝負どころで前田健、バリントン、大瀬良をぶつけられたら苦しい戦いを強いられる。攻略に向けてしっかりと準備をしておく必要がある」と赤ヘル対策を見直す必要があると考えているのだ。

 対戦成績は3勝3敗の五分。ただ、チーム内に“広島強し”の思いは倍増している。