ピンチに強い大瀬良を育てた父の教育

2014年05月04日 16時00分

プロ初完投勝利をマークした大瀬良

 負ければ首位陥落の試合(1日の阪神戦)で好調・猛虎打線相手に148球の熱投。プロ初完投勝利をマークした広島のドラフト1位ルーキー・大瀬良大地投手(22)は「最後は気持ちだけでした。先発ピッチャーとして一度、マウンドに上がったら譲りたくないという思いはあるので。一球、一球、魂を込めて投げました」と胸を張った。

 とにかく、ピンチに強い。味方打線が先制した直後の3回に連打で無死一、二塁とされたが、岩崎をスリーバント失敗、上本を遊飛、大和を右飛に仕留めた。ここまで5試合に登板し、得点圏では24打数で被安打はゼロだ。「ここは抜いてとか器用なことができるタイプではない。常に全力で投げた結果。少しでもチームに貢献したいという思いで投げている」と話した。

 その集中力はハンパではないが、これは自衛官の父・禎弘さんの教育の影響でもある。「今はまるくなったが、昔の父はパンチパーマでいかつい感じだった。礼儀などができていなければ、ものすごく怒られた」(大瀬良)。時には鉄拳もあったそうで食事の時でさえ緊張感いっぱいで気が抜けなかった。そんなスパルタ教育によって、行儀がよくなるとともに何事に対しても集中力が養われたというのだ。

 初勝利から3連勝で投げるたびに進歩を見せる背番号14。「当時は怖かったけど、そうしてもらったから今の自分があるんだと思う」と大瀬良は父に感謝している。