杉内スライダー復活!6回7K2勝

2014年05月02日 11時00分

6回、2点適時打を打った由伸を迎える杉内

 巨人の背番号18が、崖っ縁で意地を見せた。杉内が1日のヤクルト戦(東京ドーム)に先発し、6回6安打2失点の力投で復活をアピール。チームは6回に一時同点とされたが、チームはその裏、ベテラン高橋由の一打で勝ち越し、4—2で勝利。杉内は2勝目を手にした。前回まで鳴りを潜めていた宝刀スライダーが復活。小気味いいリズムで好調ツバメ打線から7奪三振を奪った。この勝利をきっかけに、完全復調を遂げたい。

 もともと、気分で投げるタイプの左腕だ。球にキレが戻ったことで、強気にツバメ打線に立ち向かった。前回の広島戦では自慢のスライダーが曲がらず、6回途中5失点と苦しんだが、5日間できっちり調整してきた。

 最初に迎えたポイントは2回。バレンティンを四球で歩かせ、雄平の左前打で無死一、三塁の危機を招いた。だがこの日の左腕は動じなかった。

「(キレが)戻りましたよ」と自信を見せていたスライダーで絶好調の畠山を空振り三振、続く相川も同じスライダーで三邪飛。さらに野口も直球で押してから、最後は外角スライダーで見逃し三振に取ると、これで左腕が乗ってきた。

 前回までは投球間隔の長さが指摘されていたが、この日はテンポが抜群。走者は出しても、要所は力で封じ込んだ。5回まで3安打無失点。危なげない投球に、前回は「試合を任せられない」と手厳しかった川口投手総合コーチも「杉内らしさが少しずつ出てきている」と評価。打線も5回までに2点を奪い、勝負は決まったかに思われた。

 だが6回、突然ツバメの逆襲に遭う。荒木、川端の連打で無死一、三塁となって次打者はバレンティン。一発逆転の場面にドーム全体のテンションが上がったところで、フルカウントから最後は外角直球で“60発男”を見逃し三振に仕留めた。

 ところがG党がホッとしたのもつかの間、一死満塁となってから畠山に外角直球を中前に運ばれ、あっという間に同点。復活の兆しを見せた杉内だったが、この回限り6回6安打2失点で降板した。

 それでもテンポの良さが打線にリズムを生んだのか、巨人はその裏一死二、三塁の好機をつくると、杉内の代打・高橋由が、カーペンターから左中間を破る2点勝ち越し適時打で2勝目をプレゼント。ベテラン左腕は「6回に2点のリードを守れなかったのが反省点です」と頭をかきながらも「直球がよく、それに引っ張られるようにスライダーの切れもよくなった。しっかりと腕を振って投げられた」と手応えを口にした。

 この日は坂本が「コンディション不良」でスタメンを外れ、アンダーソンと阿部も試合中のアクシデントで途中交代と、新たな不安な要素が生まれた。そんな状況で杉内に求められているのは、苦しいチームを救う役割。巨人の背番号18の真価が試されている。