狙い球じゃなくてもヒットに…ハム・大谷の技術

2014年05月01日 16時00分

 日本ハム・大谷翔平(19)が30日の西武戦(西武ドーム)に今季初めて「5番」でスタメン出場。3打数2安打2打点と活躍し、チームの3―2の勝利に貢献した。

 

 4回一死二塁の第2打席で先制の中越え二塁打を放つと、6回一死三塁の第3打席では右前適時打。野手13試合目の出場で7度目のマルチ安打を記録し、打率は3割9分2厘にまで上がった。おかげで4連敗でストップした栗山監督も「一つ勝つのは大変」とホッと胸をなでおろした。

 

 大谷によれば「(先制打は)フォーク待ちだったんですが、内角真っすぐにうまく反応することができました」「(2打点目は)真っすぐ狙いでカーブを打ちました」といずれも狙い球とは違う球をとらえたという。

 

 第1打席では西武先発・野上の外角フォークを引っ掛け、二ゴロに打ち取られていた。西武バッテリーは第2打席でも外角中心の配球でカウント2―2まで追い込み、勝負の6球目は内角低めへのストレート。フォーク狙いの大谷に対し、決して甘い球ではなかったが、大谷の技術が上回った格好だ。

 

 この第2打席を本紙評論家の大友進氏は「直前の変化球2球への反応(連続ファウル)で(西武捕手の炭谷)銀仁朗は大谷の変化球待ちを察した。それで考えを変え内角に速球を突っ込んだが、その時点で変化球を待ちながら速球に対応できる大谷の間合いになってしまった」と分析。結果的に“読み負け”した格好の炭谷のリードには、その後の大谷の打席で迷いが見てとれたという。

 

 第3打席は第2打席とは逆となる「真っすぐ狙いの変化球対応」という通常の待ち方でカーブを痛打され、攻め手のなくなった第4、第5打席はいずれも勝負を避けた連続四球だった。

 

 それにしても狙い球でなくてもヒットにできる技術を持った選手を抑えるのは簡単なことではない。恐るべき19歳だ。