中日の守護神・岩瀬仁紀(39)がDeNA戦雨天中止の30日、横浜スタジアムで若手中継ぎ右腕の田島、武藤と約20分間、身ぶり手ぶりを交えながら話し込んだ。

 前日(29日)の試合で同点の8回から登板して2四球3安打4失点と大乱調だった田島らを心配してのことで、関係者の話を総合すると「球速が武器なのか、制球力が武器なのか、自分がどういう投手なのかを知ることが大事」とか「本番のマウンドに立てば誰でも緊張するもの。そうならないためにブルペンでは常に相手をどう抑えるかを想定。本番さながらに腕を振って投げた方がいい」などとアドバイスしていたという。

 これに田島は「何を聞いても勉強になる。僕らにはプラスな時間だった。言われたことをこれからは気にしてやっていかないといけない」と大感激。友利投手コーチも「選手間でそういう話し合いは今まではなかった。いい方向、いい流れになっている」と岩瀬に最敬礼だ。

 投手陣立て直しが急務な中での“岩瀬塾”。チーム内からは「なかなか岩瀬のようなベテランになると若手の方からは気軽に話を聞きに行きにくいもの。以前、川相(現巨人ヘッドコーチ)がウチにいた時に、メンタルアドバイザーを兼任していたときがあったけど、岩瀬にも同じ肩書を与えれば若手も喜ぶんじゃないか」との声まで出ている。