<楽天6-1西武(24日)>楽天の2年目左腕・森雄大投手(19)が、24日の西武戦(東京ドーム)に先発し、6回途中4安打1失点でプロ初勝利をマークした。試合後は「あいつ(松井裕)の分も絶対に勝ってやろうと思った」と、入れ替わりで二軍降格となった後輩への思いを口にした。

 キャンプから12年のドラフト1位・森と、13年1位の松井裕をあえて競わせた星野監督は「ホッとしたよ」。若武者2人の比較については「森はやられながら大きくなるタイプ。松井裕は褒めて伸ばしていかないとつぶれるタイプ。先に結果を出すのは森かもしれんな」と予言した。

 高2の夏の甲子園大会で1試合22奪三振の大会記録をマークした松井裕に対し、森は東福岡高3年時は県ベスト8敗退と甲子園出場はなし。プロ2戦目(10日)で日本ハム・斎藤佑と投げ合った際も森は「自分は甲子園に出ていないので」とポツリ。甲子園優勝の斎藤佑に反骨心を燃やしていた。

 そんな森はチーム内ではイケメンのルックスと将来性から、コーチの一人が自分の娘との交際を勧めるほどモテモテ。則本に続く先発が出てこなかった楽天にとって、森の初勝利はV2への起爆剤となりそうだ。