ソフトバンク・秋山監督が26日の全体練習で、悩める4番打者・李大浩の打撃に直接メスを入れた。「ボールは見えているが、とらえられていない。バットの出が悪いからな」と、約20分間も打撃指導を行った。

 打率3割2分9厘、2本塁打、7打点と数字は残している助っ人だが、18日からのロッテ3連戦以降、当たりが止まっている。前日(23日)の日本ハム戦で2号を放ったものの、ここ5試合は18打数2安打と不振を極めている。

 指揮官が修正を促したのは体の開き。主軸として内角を厳しく攻められており、どうしても開きが早くなっているとみて、フリー打撃では「正面(李大浩から見て左打席)に人がいるようなイメージで打ってみるように」と助言したという。

 これには李大浩も「たくさんのアドバイスをいただいた。自分でもよくないと思っていた。実際にやってみて(秋山監督の指摘が)正解と体が感じている」とニッコリ。さらに指揮官の直接指導を受けたことで、改めて気持ちも奮い立った様子。「打撃は言われてすぐに修正できるものではないが、監督からのアドバイスが力になるのは間違いない。そう信じてプレーすれば結果はついてくると思う」と力強く宣言した。

 オリックス時代から不動の4番を務めてきた李大浩ではあるが、今季からは内川、長谷川らリーグを代表する強打者が名を連ねる打線の4番を任されているとあり「こっちに来て、オリックスの時以上のプレッシャーを感じているみたいだからね」(チーム関係者)との声もある。

 指揮官直々の手ほどきで技術面はもちろん、重圧を吹き飛ばすことができるか。