不振・福留が阪神ナインに意外な好影響

2014年04月24日 16時00分

6回の絶好機に凡退した福留

 阪神・福留孝介外野手(36)がもがき苦しんでいる。1―4と完敗した23日の中日戦(ナゴヤドーム)でも先制チャンスに凡退するなど3打数無安打。ベンチには若手が控えており、日ごとに厳しい立場に追い込まれているが、その一方でチーム内では“福留効果”を指摘する声も出ている。

 

 和田監督は「先行できず流れを持って来ることができなかった」と敗因を挙げた。4回に二死満塁の先制機を逃すと6回表の一死満塁でも福留が二飛に倒れ、得点することができなかった。直後の6回裏には5回まで無失点で我慢していたメッセンジャーが3失点。拙攻が敗戦に直結したとあって指揮官は福留に対しても「ああいうところで打たないと調子は上がってこない。毎日、試合に出ている中で結果も求められる」と厳しい言葉を並べた。

 

 23日現在で打率は1割3分6厘。世代交代が急務となっている中、俊介、田上といった若虎が虎視眈々と右翼のレギュラーの座を狙っている。実績十分のベテランといえども一日も早く復調しなければベンチに追いやられる状況だ。

 

 まさに崖っ縁に追い込まれている福留だが、球団関係者は「チームに好影響を与えている」という。その理由は不振脱出に取り組む必死な姿だ。3月30日の巨人戦で西岡と激突した際に福留も負傷した。しばらくは思うような練習ができなかったが、18日からは早出特打や走り込みを敢行。移動日の21日にも若手中心の練習に参加し、精力的に汗を流した。

 

 球団関係者は「あの年齢で結果が出なかったり、先発から外れたりしたら腐ることもある。そうなったらチームにも悪影響だけど、そんなところは全くない。練習にも早くから来てランニングや特打をしている。その姿勢が若手にとって良い見本になっている」と説明。ベテランの必死な姿は若虎の刺激になる。さらに、福留が簡単に定位置を手放さないことでポジション争いが激化してチームの底上げにつながる。そんな様々な効果を生み出しているというのだ。

 

 もちろん福留が本来の勝負強さを取り戻せば好調打線はさらにパワーアップする。それだけに和田監督も頼りになるベテランの復活を心待ちにしている。