日本ハム戦に勝利したソフトバンクのヒーローはプロ4年目の柳田悠岐外野手(25)だ。5回に貴重な同点適時打を放つなど2安打1打点と活躍した。

 この裏には王貞治球団会長(73)の緊急アドバイスがあった。それは「フルスイングするだけじゃなくて、一つ上のレベルでボールを運ぶようなイメージで丁寧に打った方がいい」というもの。柳田の試合前時点での成績は打率2割4分6厘、2本塁打、7打点。伸び悩む大砲を心配しての“王指導”だったが、これが功を奏した。「今日の柳田のヒット2本は、王会長から言ってもらったことを意識して丁寧に打った結果」と藤本打撃コーチ。柳田も「バットにボールが当たっている時間を長くするように、と言ってもらいました。まだまだだけど、期待に応えられるように頑張りたい」と感謝しきりだ。

 王会長は柳田について「日本人であれだけ飛ばす選手はいない。本塁打王を争うくらい、打ってもらいたい」と話す。鷹の大砲候補の完全覚醒のきっかけにもなるか。