ゴメスとマートン支えるオマリーコーチの目

2014年04月21日 16時00分

打撃練習を見つめるオマリーコーチ

 阪神は20日、新4番のマウロ・ゴメス内野手(29)が5打点を叩き出す活躍でヤクルトを8―7と撃破した。開幕から絶好調だったマット・マートン外野手(32)は2戦連続無安打と小休止だが、2人が揃い踏みとなれば破壊力抜群の「GM砲」となる。この最強コンビ完成に向けてトーマス・オマリー打撃コーチ補佐(53)が“鋭い目”を光らせている。

 

 2点を追う5回一死満塁の場面でゴメスが走者一掃の左中間二塁打を放ち、一気に逆転。6回には二死一、二塁から再び走者一掃となる左越え二塁打で貴重な追加点を叩き出した。開幕からの連続試合出塁も21試合に伸ばし、阪神の外国人選手としては球団最長となる1989年のフィルダーの記録に並んだ。

 

 決定打不足解消のために獲得した主砲が打率3割5分4厘、リーグ2位の25打点とキッチリと期待に応えている。マートンも、この2試合こそ快音が出なかったが、打率3割8分、リーグトップの29打点、6本塁打とハイレベルな数字を残している。

 

 この助っ人勢の絶好調の裏にはオマリー打撃コーチ補佐の鋭い眼力“鷹の目”がある。「(鷹のように)僕が上の方から見ることで本人が気づかないことを見つけるんだ。“ホークス・アイ”だよ」とオマリーコーチは説明。ベンチから客観的に広い視野で見守ることでゴメスやマートンが気がつかない課題を発見。打撃フォームなど技術的な部分はもちろん精神面でも的確な指導をしている。

 

 ゴメスもアドバイスを受けて毎日のように打撃フォームを微調整。これが連日の打棒爆発につながっている。オマリーコーチは「ゴメスはとてもいい生徒。打席ごとに適応しようという姿勢が見えるし、実際に変えてもいる。それがいい方向に出ていると思う」と目を細めるばかりだ。

 

 マートンも同様に臨機応変に対応。オマリーコーチも「大丈夫だよ。今はタイミングが合っていないだけ。マートンは打席ごと、あるいは1球ごとに体重移動だったり、ほんとに小さなことをすぐに変えることができる選手。だから、ここまで成功しているのだし、彼はプロ中のプロだからね」と絶大な信頼を置いている。

 

 8年ぶりとなる本拠地・甲子園8連勝。和田監督は「毎日、応援してくれるファンのためにも、もっといいゲームをしたい」と意気込んだが、その中心となるのは間違いなくGM砲の2人だ。