コイ 同級生の赤い「絆」で4連勝 16年ぶり貯金8

2014年04月20日 11時00分

2勝目を挙げた九里(左)と満塁弾の堂林の活躍で4連勝

 この勢いは間違いなく本物だ。広島は19日のDeNA戦(横浜)に7―1で大勝。チームは4連勝で貯金も8とし、首位の座をガッチリとキープした。今季2度目の先発となった九里も6回5安打1失点の粘投で、2勝目をマーク。赤ヘル打線も7回に堂林の4号満塁弾が飛び出すなど、前夜に続いて8安打7点と爆発。投打のガッチリとかみ合った鯉が、今後も白星を着実に積み上げていきそうだ。

 敵地でのヒーローインタビューはやや申し訳なさそうだった。聞き手にマイクを向けられた九里は「あんまりいい内容ではなかった。野手の皆さんに助けられました」。それでもスタンドに集まった赤ヘル党からやんやの喝采を浴びると、ようやく白い歯をのぞかせた。

 3月29日の中日戦以来となる先発マウンド。この間はブルペン要員に回っていたこともあり、調整が難しかった面もあったのであろう。この日のルーキー右腕は、立ち上がりから制球が定まらなかった。2戦連続となる丸の3号ソロで先制点をプレゼントされたはずが、初回にあっさりとDeNA・中村に右前適時打を浴びて同点。3回には2つの四球と単打で二死満塁のピンチを招いたが、バルディリスを空振り三振に斬って落とし、何とか無得点に抑えた。

 ベンチに戻ると野村監督から「お前のピッチングは何だ?」「ゴロを打たすピッチングじゃないのか?」とゲキを飛ばされた。指揮官の叱咤に発奮するようにルーキーは、その後マウンドで落ち着きを取り戻した。リードをもらった4回以降は、1つの死球こそ与えたものの6回まで三塁を踏ませずの粘投。中盤からチェンジアップやフォークが要所で決まるようになり、DeNAに反撃の糸口をつかませなかった。

 打線の援護も大きかった。インパクトが大きかったのは7回。2点リードの一死満塁から堂林が2番手・高崎の投じた初球ストレートを振り抜き、左中間スタンドへ叩き込み、突き放した。2戦連発となる4号満塁弾を放った“カープのプリンス”は「(本塁打は)完璧でした。同級生が投げているところだったし、きっと抑えてくれると思っていた」とコメント。同じ1991年生まれの九里の力投を最高の形でアシストした。

 投打の22歳・若鯉コンビの活躍で、この日も勝って4連勝。広島の快進撃はしならく止まりそうもない。