ソフトB摂津が完封目前の悪夢 負け同然のドロー決着

2014年04月19日 11時00分

9回二死までこぎつけながら降板した摂津

<ソフトバンク2−2ロッテ(18日)>ソフトバンクの摂津が19日、敵地でのロッテ戦に先発。成瀬と息詰まる投手戦を展開した。打線は6回に長谷川の適時打で先制点をもぎ取り、7回には中村の適時打で貴重な追加点。この日の摂津ならこの2点でOKと思われたが、勝負の世界は甘くはなかった。完封目前の9回に1点を取られなおも二死一、三塁としたところで降板。続く五十嵐が打たれ土壇場で同点とされ試合は延長12回、2−2のドローに終わった。

 互いに譲らぬ投手戦。均衡が崩れのは6回だった。起爆剤となったのは絶好調の内川だ。二死から一塁強襲の安打で出塁すると、李大浩が四球を選び、一、二塁とチャンスを広げる。長谷川の4球目に成瀬が暴投し、内川が三塁へ進むと、長谷川の適時打で本塁に生還した。

 7回は細川、中村の連続安打で1点を追加した。これも摂津の奮投があったからこそだ。この日は4月中旬にもかかわらず、吐く息は白く、秋山監督もベンチの前に置かれたストーブで暖を取った。冷たい小雨が降りしきる中での試合だったが、東北出身のエースの投球は、いつも通りの正確さだった。

 2回二死一、三塁は吉田を中飛。3回も二死から岡田に二塁打を浴びたが、井口をカーブで空振り三振に仕留めた。「頑張ります。やることは一緒」と話していた通り、悪天候の中でも変らぬ投球スタイルで投げ続けた。

 この日の摂津なら2点のリードがあれば安泰だと思われた。エースは完封を目指して9回のマウンドに立ったが、すんなりとはいかなかった。一死から元鷹戦士の井口に二塁打されると大松の適時二塁打で1点を返される。クルーズへの四球などでなおも二死一、三塁としたところで、秋山監督がついに腰を上げた。

 急に強く降り出した雨に影響されたか、それとも疲れがあったのか。9回は明らかにそれまでの摂津とは違っていた。マウンドで首をかしげる姿に、ベンチも不安を感じたのだろう。指揮官は五十嵐を投入したものの、相手側に傾いた流れを止めることはできず、サブローに同点適時打を打たれてしまった。

 結局、試合は延長12回引き分けとなった。昨季まで苦手としていた成瀬を開幕戦に続いて攻略したのは大きな収穫だが、勝利目前でエースが乱れたショックは今後に尾を引きそうだ。