2位再浮上でも原采配に異論「勝利の方程式を解体せよ」の声も

2014年04月18日 16時00分

バレンティンを三振に斬ったマシソン

 巨人が17日のヤクルト戦(神宮)に5―3で勝ち、2位に再浮上した。阿部慎之助捕手(35)に“確変突入”を予感させる2本のアーチが飛び出せば、最終回のマウンドには前日、乱闘騒ぎを起こした張本人のスコット・マシソン(30)をあえて送り込んで、逃げ切りに成功した。だが、この日はうまくいったものの、リリーフ陣に不安が残る現状には変わりない。チーム内からは「勝利の方程式を解体せよ」との声も飛び出している。

 大乱戦から一夜明けたこの日は、一転して速いテンポで試合が進んだ。阿部とバレンティンが互いに2本塁打を放ち、9回を迎えてスコアは巨人が2点リードしていた。

 ここで原監督が最後を託したのはマシソンだった。9回、ヤクルトの先頭打者は因縁の男。マシソンは「バレンティンが先頭だというのはわかっていた。アドレナリンがすごく出たし、昨日やられた打者と今日対戦できるということにとても興奮した」という。

 マシソンは指揮官の期待に応え、前夜本塁打を打たれたバレンティンを空振り三振に仕留めてリベンジを果たすと、3試合ぶりに無失点に抑えて今季初セーブを挙げた。

 そんなマシソンについて、原監督は「(今までは)結果的に抑えられていなかったが、どういう状況でも変わらない彼のファイティングスピリットというのは、今の巨人に一番必要なものだ」とたたえた。

 前夜からの流れを受け“やり返してこい”のマシソン起用だったことは間違いないが…。一方では守護神・西村の評価が芳しくないことも示している。山口―マシソンのリレーについて、川口投手総合コーチは「状態のいい方から使っていくということ」と説明した。

 現在のブルペンの惨状を見れば一、二軍の入れ替えが考慮されておかしくない状況。だが頼りの澤村は今も右肩不安が拭えず、かつての守護神・久保も開幕前に打ち込まれて再調整中。そうした台所事情が、首脳陣をリリーフトリオに固執させる原因となっている。

 だがそんな首脳陣の考えには、チーム内から異論も上がっている。スタッフの一人は「今は3人(山口、西村、マシソン)とも本調子じゃないのは明らか。その中で順番を変えるぐらいなら、ブルペン全体を見渡して状態のいい投手を勝ち試合に使った方がいい」と勝利の方程式の解体とリリーフ陣シャッフルを提案する。

 この日の試合は“マイナーチェンジ”でなんとか乗り切ったが、近年なかった投壊現象に襲われている巨人ブルペン。再建に向け、首脳陣が今後どんな決断を下すか注目される。