【イリノイ州シカゴ16日(日本時間17日)発】右肩に張りを訴えていたレッドソックスの上原浩治投手(39)が17日(同18日)にも戦列に復帰する。この日はキャッチボールを行ったあとブルペンに入り、ファレル監督、ニエベス投手コーチらが見守る中、スプリットも交えながら34球。「結構、力強く投げられた。明日からでもゲームで投げられると(首脳陣に)伝えた」と話した。早期発見が故障者リスト入り回避につながったことは間違いない。上原が右肩に「変な感じ」を覚えたのは11日(同12日)のキャッチボールを行ったとき。すぐに首脳陣に報告し、その日の登板を見送った。その後、本人の希望で精密検査を受けて「異常なし」を確認し、最終テストともいえるこの日のブルペンでの投球練習を行った。

 この6日間でキャッチボールは「2日休んだだけ」。上原は「自分で無理をせずに休んだのが良かったと思う。どうしても無理をしてしまう部分があるのでね」と話す一方で「今休んだら、クビだって言われる可能性だってある。そういうことと隣り合わせでやっている。やっぱり投げないと、これから先はどうなるか分からない」と厳しい表情を浮かべた。名門球団のクローザーとなった上原だが、その地位が保証されているわけではない。厳しい世界で日々戦っているという意識が、上原の中から消えることはないようだ。