交流戦でのDH制入れ替え案の裏に潜む“別の思惑”

2014年04月17日 16時00分

原監督はDH制導入に賛同

 プロ野球セ・パ両リーグが、今季で10年目を迎える交流戦の特別企画として指名打者(DH)制を普段のリーグ戦とは入れ替え、セの主催試合で採用し、パの主催試合では採用しない方向で調整していることが16日、分かった。18日にもNPBから正式発表される見込みで、ファンに新たな楽しみを提供することが目的だという。

 しかし、裏には“別の思惑”も潜んでいるようだ。NPB事情に詳しい球界関係者は「セ・リーグにDH制度を本格導入する足がかり」だと見ている。

 実はセへのDH制導入案は、セ理事会などで非公式に協議が重ねられてきた。2012年に予告先発制導入が決定した際にDH制も同時審議されたが、数球団が「戦術の面白みをなくす」「野球の伝統を覆す」などの理由で猛反対し、導入は見送られていた。前出関係者によれば「セで最もDH制導入に積極的なのは巨人。逆に反対しているのがヤクルト、広島」だという。「余剰戦力を多く抱える巨人としては、DHがあった方が用兵上有利。集客にも結びつくと考えている。資金力に劣る球団は不利になると主張していますが、セでは巨人の意見が通ってきた歴史がありますからね」(同)

 現場サイドの反応も好対照だ。巨人の原監督はDH制導入に賛同した上で「個人的な考えとしては、もっと大胆にやってもいいんじゃないか。例えば今年は(両リーグともシーズン通して)全部DH制にする。逆に次の年は全部やめるとか」と積極的な私案まで披露。一方、ヤクルト・小川監督は「神宮は不利だね。仕方がないが…」と渋い顔だった。

 今回の特別企画がファンの間でも議論を呼ぶのは間違いない。交流戦の反応次第では、来季にもセにDH制度が導入される!?