統一球問題でミズノ謝罪 原因は「ウール糸の乾燥」

2014年04月15日 16時20分

飛びやすくなっていた統一球

 プロ野球の今年の一軍公式戦で使用されている統一球の反発係数が、日本野球機構(NPB)の定める基準値を上回っていた問題で、製造元のミズノ社は15日、東京都内で記者会見し、一連の騒動について謝罪。併せて調査状況と今後の対策について報告した。

 会見に出席したミズノ社の水野明人社長ら4人の同社関係者は会見場に姿を見せると、深々と頭を下げた。マイクを手にした水野社長は「NPBや選手、ファンの方々に、このたびは多大なご迷惑をおかけ致しました」とおわびの言葉を口にした。

 その後は調査状況についての説明となり、「統一球が飛びやすい状態になっていた一つの要因として、ボール中心部のゴム製芯に巻くウール糸が製造時に乾燥して含水率が低くなっており、そのためウール糸をきつく巻かざるを得なかったため、ボールが硬くなったことが想定される」(寺下正記グローバルイクイップメントプロダクト部次長)との見解を明らかにした。

 また、別の要因として、自社の保有する測定器とNPBが依頼した日本車両検査協会の測定器の設置環境の変化によって差異が生じ、結果的に不適合のボールを発見できなかった可能性についても言及した。ただし、これはあくまで可能性の問題で、「現時点では(ウール糸が乾燥したこと以外に)大きな原因がないと考えている」(鶴岡秀樹常務取締役)という。

 今後の対応について、ミズノ社は現在保管中の約2300ダースの統一球を検査し、NPBの基準値に適合したものを早急に各球団へ納品する方針を固めている。「最速で22日の公式戦には納品を間に合うようにしたい」としており、基準に合う統一球の生産も同社の中国・上海工場で行っているという。

 新しく生産した統一球に分かりやすいように目印を入れることも検討中で、早急に現在使用中のものとの全面入れ替えを目指すとした。