「マートンへの絶大な信頼」和田監督が激白

2014年04月16日 16時00分

開幕から絶好調のマートン

 阪神が上昇気流に乗っている。13日までの巨人3連戦で3連勝するなど5連勝で2位に浮上した。この原動力となっているのはマット・マートン外野手(32)だ。14日現在で打撃主要3部門すべてリーグトップの打率5割、29打点、6本塁打。この主砲が、いつまで好調を維持するかがチームの浮沈に影響するが、和田豊監督(51)は本紙の直撃に対してマートンへの絶大な信頼を激白した。

 

 14日、和田監督は15日からの広島3連戦(マツダ)に向けて広島に入った。マートンが来日した2010年から2年間は打撃コーチとして、12年からは監督として安打製造機を見守ってきた。今年で5年目の付き合いとなる和田監督だけにマートンの状態は誰よりも理解している。体調、フォームの状態、モチベーションの変化…。

 

 その指揮官が今季のマートンについて「来日1年目に近いように思えるよね。1番と5番という打順の違いはあるけど、最多安打記録を打ち立てた時に状態は近い」と高い評価をしていることを打ち明けた。

 

 マートンは来日1年目の10年にプロ野球新記録となる214安打を叩き出すと翌11年も180安打で最多安打のタイトルを獲得。3年目は本塁打量産を目指したことが裏目に出て打率2割6分、118安打と大きく成績を落としたが、昨年は178安打と巻き返し、最多安打のタイトルを奪還した。この過去4年間と比較した上で最高の成績を残した10年シーズンに匹敵する状態とみているのだ。

 

 この絶好調・マートンの最大の不安はスランプだ。不調に陥った時には守備が緩慢になり、ミスを連発。審判の判定や首脳陣に怒りを爆発させることもあった。和田監督も打撃コーチ時代に不振に陥ったマートンと1時間以上にわたる激論を交わしたこともある。こうなってしまうと不調が長引き、チームにも悪影響を及ぼしてしまう。

 

 しかし、和田監督は今季については不安がないと言い切る。「マートンには経験がある。不調を短くする術を知っている選手だから…。少しは(状態が)落ちる時もあるだろうけど、それがそんなに長くなることはないんじゃないかな」とみている。

 

 15試合を消化した時点で27安打、29打点。年間で259安打、278打点と、どちらも余裕でプロ野球記録を更新するペースだ。和田監督は「数字的なことは分からないけど…」と慎重に話したが、大きなスランプに陥ることがなければ自身のキャリアハイ更新も十分に可能だろう。

 

 すでに4月の打点は26。まだ4月は14試合を残しており、リーグ優勝した05年5月に今岡誠が記録した球団記録33も十分に射程圏内に入っている。指揮官もマートンの記録的打撃に期待が膨らむばかりだ。