ソフトB・寺原 “7度目の正直”で13球団勝利へ

2014年04月15日 11時00分

大記録達成に挑む寺原

 ソフトバンク・寺原が“7度目の正直”で大記録達成に挑む。明日16日の楽天戦(ヤフオクドーム)に先発予定の右腕。この試合に勝てば、工藤公康(=引退、西武)、杉内俊哉(巨人)に続く史上3人目の13球団勝利となる。楽天の先発は注目のドラフト1位ルーキー・松井裕だが気負いはない。これまで6度挑戦し、奪えなかった楽天からの白星を今度こそ手に入れる。

 

 今季3度目の登板にして早くも迎える大一番。寺原は「いい加減、達成したいですよ」と改めて楽天戦にかける意気込みを口にした。近鉄を含む13球団勝利の権利を手にしたのは、2011年6月6日。当時在籍していたオリックスで阪神に勝利し、残る相手は楽天のみとなった。だが、その後の対戦成績は6戦0勝。昨年7月の対戦では勝利投手の権利を持ってマウンドを降りるも、9回に五十嵐が逆転を許して記録達成はお預けとなった。9月にもKスタで対戦したが、6回を10安打7失点で敗戦投手。昨年の対戦防御率は7・15と、日本ハムに次いで分が悪い相手だ。

 

 しかも今季はまだ勝ち星に恵まれていないだけに「13球団勝利の前に、まずは早く1つ勝ちたい」(寺原)。今季登板した2日の日本ハム戦、9日の西武戦ではともに本塁打を許したこともあり「ホームランは一発で点が入ってしまう。初球のストライクを打たれているので、そういうところを気をつけたい」と課題を口にした。さらに「最初から最後まで見てバンバン飛ばしていきたい。見ている人にも力感が伝わるように投げていきたい」。もともと気迫で押すタイプではないが、今回は強気の投球で押す構えだ。

 

 対する楽天の先発はルーキー・松井裕。「(松井裕は)打者が相手となるので、僕は関係ないですよ」。互いに甲子園を沸かせ、ドラフトで競合指名を受けた高校野球界のヒーローだが、経験には圧倒的な差がある。寺原は「初めて投げたのは東京ドームだったけど、緊張で足が震えた」とルーキー時代を懐かしんだ。当時は捕手のリードにうなずき、何も考えずにがむしゃらに投げたという。ただ当然、今は違う。プロとして13年目を迎え、2日の日本ハム戦では1000投球回を記録。チームでもベテランの域に達した右腕だけに、ルーキーに勝ちを譲る気はない。

 

 加藤投手コーチも「なんとか勝ち星がついてくれれば」と大きな価値を持つ白星を願った。7度目の挑戦で、球史に名を刻む。