内海ハマった2つの罠 虎に大敗同一カード初の負け越し

2014年04月13日 11時00分

6回裏、マートンに3ランホームランを打たれぼうぜんとする内海

 巨人は12日、阪神に0―9で大敗し、2日続けての完敗を喫した。危険球退場した前回から中3日で先発した内海哲也は、対戦前から不安視されていた“2つの罠”にはまり、6回7安打5失点で2敗目。またも今季初勝利はならなかった。打線も“天敵”能見を打ち崩せず、6安打と2戦連続で沈黙。投打に元気がない昨季の王者、本当に大丈夫か――。

 危険球退場の影響か、それとも別の原因があったのか。前回広島戦で3回途中降板した試合後、内海は「こんなことで潰れているようでは話にならない」と強気だったが、そこから中3日で臨んだこの日も、持ち前の粘りの投球は影を潜めた。

 相手は巨人キラーの虎エース能見。先制点を与えられない試合で内海は2回、新井良に甘いチェンジアップを捉えられ、バックスクリーン左まで運ばれてしまった。

 阿部によれば、内海の調子は「悪くなかった」という。だが試合前のベンチではこの日の登板への不安がささやかれていた。「杉内の次に内海、というのがね。以前も順番が問題になったことがあったでしょ。杉内の“スーパーチェンジアップ”を見た直後だと、同じ左腕の“ノーマルチェンジアップ”には、打者も目が慣れているから合わせてくる。そこが心配なんだよな」(チーム関係者)

 指摘されていた“ローテの罠”に見事にはまってしまった内海を、今度は4回、外野に仕掛けられた“2つ目の罠”が待ち受けていた。二死一、二塁で新井良の打球は左翼への打ち取った飛球。ところがアンダーソンが目測を誤って追いつけず、ポトリと落ちる適時二塁打にしてしまった。

「アンダーソンは守備が多少改善したといっても、広い甲子園では怖い。でも今は打っているから外しにくいんだよな」(チームスタッフ)という心配が的中してしまった。

 内海は一旦は立ち直りかけたが、打線の援護がないまま6回無死一、二塁から、絶好調のマートンに内角直球を左翼スタンドへぶち込まれて勝負あり。6回7安打5失点でマウンドを降りた。

 その後は今季初登板の2番手・今村も勢いを止められず、笠原も失点を重ねた。川口投手総合コーチは「(内海は)アイツなりにいい投球をしていたと思うけど…。(計9失点は)まあ、打たれすぎだな」と渋い顔だった。

 一方、打線はこの日も湿ったまま。開幕戦では10安打10得点と打ち込んだ能見に、要所を封じられて6安打完封を許した。原監督は「隙がなかったわけじゃないが、つけ込むことができなかった」と話すと、最後は「また明日、切り替えて頑張ります!」と自分に言い聞かせるように言い残した。

 杉内、内海の両主軸にいまだ勝ち星がなく、自慢の打線もここにきて元気がない。まだシーズンは始まったばかりだが、V大本命が波に乗り切れないでいる。