<日本ハム5-2楽天(9日)>日本ハムが楽天の注目ルーキー・松井裕樹投手(18)の自滅に救われ、5―2の逆転勝ち。チームの連敗を5で止めるとともに2012年10月5日から続いていた不名誉な本拠地・札幌ドームでの対楽天戦連敗も11でストップした。

 栗山監督は「(先発の)上沢は(連敗の)プレッシャーがある中、よく頑張ってくれた。マー君の時からウチは(楽天に)勝てなかった。よかったよね、1つ勝って」と3年目右腕のデビュー2連勝と2年ぶりのリベンジに安堵したが、マー君に続く天敵になりかねない松井裕対策に気を引き締めた。

「今日は状態がよくなかったでしょ。あれだけ腕が振れるし打者は最初、球の軌道が分からない。プロ野球は長い戦い。今日はウチがたまたま勝ったけど、これからしっかり攻略法を見つけます」と栗山監督。5四球と乱れた松井裕の不調から大引の逆転タイムリーは出たものの、4回一死までの10アウトのうち7つを三振で奪われた規格外ルーキーへの早急な対応策検討に言及した。

 結果的に松井裕の札幌ドームへの適応不足に救われた柏原打撃コーチは「マウンドが硬かったんでしょう。札幌の水が合わなかったんじゃない」としながらも、敵地・コボスタ宮城での変身に警戒感を表していた。