松井裕よ三振にこだわるな!中学時代の恩師が緊急助言

2014年04月11日 16時00分

 楽天の大物ルーキー松井裕樹投手(18)が、プロ2度目の先発となった9日の日本ハム戦で4回に4四球の乱調で2点を失い降板。チームも2―5と逆転負けを喫し、札幌ドームでの連勝が11でストップした。よほどショックだったのか、試合後の松井裕はルーキーとしては異例のノーコメントで球場を後に。そんな悩める左腕に対して、恩師からは“よそ行きの投球をやめろ”との緊急アドバイスが送られた。

 

 3回を終えて6奪三振と上々の立ち上がりに見えた松井裕が、4回に突如崩れた。直球が高めに浮きだし西川、中田に連続四球。ようやくミランダから三振を奪ったものの、嶋の捕逸で一死二、三塁に。小谷野にも四球を与えて満塁にしたところで大引にチェンジアップを痛打され、2点を献上した。

 

 それでもベンチの星野監督は我慢し続けたが、続く大野に5個目の四球を与えたところでお役御免。キャンプから指揮官が高く評価していたマウンドでの修正能力を発揮できなかった松井裕は、球団広報を通じて「情けないです。マウンド上で修正することができませんでした。野手の方にも中継ぎ投手の皆さんにも申し訳ないです」とコメントし、試合後は無言で引き揚げた。オープン戦期間中には「開幕投手候補」とまで言われていたのに、ここまで2連敗。早くもプロの壁にぶち当たってしまった格好だが、中学時代の恩師である横浜青葉緑東シニアの中丸敬治監督に言わせれば、問題は松井裕自身にあるという。

 

「オープン戦では抑えられてもプロは甘くない。本来は変化球投手。打たせて取ることで球数が少なくて済むのに、今は直球でねじ伏せる力任せの投球をしている。それではスタミナが持たない」

 

 確かにこの日の松井裕は降板した4回も含めると毎回の7奪三振。けん制で一走を刺した以外、中飛が2つだけとゴロアウトは1つもなかった。一昨年の夏の甲子園で1試合22奪三振の新記録を作ったイメージを大事にしているのかもしれないが、優先すべきは試合に勝つことだ。三振を意識するあまり、3回までに要した球数は57球。佐藤投手コーチが「4回は後ろに体重が乗っていた」と指摘したのは、スタミナを消耗して下半身の粘りがなくなっていたのが原因だった。

 

 将来のエースとして期待しているからこそ星野監督も「ひどかったな。あんなピッチャー初めて見た。嶋もリードのしようがない」と手厳しかった。二軍では2億円助っ人の左腕ブラックリーが満を持している。松井裕に残されたチャンスは、多くても残り2試合。本来の投球スタイルを思い出すことが、プロ初勝利への最短ルートになりそうだ。