<巨人1-4広島(8日)>広島先発の野村が巨人打線を6回6安打1失点に抑えて開幕2連勝。チームの単独首位浮上に貢献した。

 昨季までは「打たれたら、ボコボコいかれることが多かった」が、今季はひと味違う。2点リードの5回に坂本と橋本の連打で1点差に迫られたが、一死三塁から代打の矢野、長野をともにチェンジアップで空振り三振に封じた。シュートで内角を意識させ、最後は得意球で仕留めた投球内容には「5回のピンチを粘れて良かった。(新球の)シュートが要所でうまく使えた」と納得の口ぶりだ。

 巨人戦はプロ3年目で初勝利。これまではエース前田に隠れた存在だったが「マエケンさんを追い抜く気持ちでやる。甘えをなくしたい」と今季は意気込みも違う。