“伝説の打点王超え”いける!マートンがV使者や

2014年04月07日 16時00分

 阪神は6日、20安打15得点の猛攻でヤクルトに15―8と打ち勝った。勝負を決めたのは、この3連戦で10安打3本塁打12打点と絶好調のマット・マートン外野手(32)。その爆発力に、早くも2005年Vの立役者である“伝説の5番打者”のように、チームを9年ぶりのリーグ優勝へ導く「使者」に指名された。

 

 両軍合わせて31安打が飛び交う大乱打戦。3点を追う8回に同点に追いつくとマートンの4号3ランで一気に勝ち越しに成功した。5日も2本塁打7打点と大暴れとあって和田監督も「マートンは神がかっているところがある」と驚く活躍ぶりだが、チーム内では早々とシーズン147打点の球団記録更新に注目が集まっている。

 

 この記録はリーグ優勝した05年に今岡誠(現評論家)が5番打者としてマークしたもの。当時を振り返りながら球団関係者は「あのころと同じように5番のマートンが打点を稼いで日本記録に迫ればチームも盛り上がる。勢いもつく」という。優勝経験のあるOBも「阪神が優勝する時というのは爆発的な攻撃力でチームを引っ張る傾向がある。記録的な活躍をする選手も出てくる」と指摘する。

 

 打点はマートンだけでなく他の選手がチャンスをつくる必要があるだけにチーム一丸を象徴する数字だ。球団記録はもちろん、1950年に松竹・小鶴誠が記録した161打点の更新も視野に入るような状況になれば、チームは間違いなく加速する。この勢いで一気に優勝争いに参戦するというシナリオだ。

 

 関川打撃コーチが「マートンの前を打つ1番から4番までの出塁率がいいし、打線全員がつなぐ意識を持ってくれている。ヒットや四球だけでなくアウトでも進塁打でチャンスをつなげている」と分析するように5番・マートンが打点を量産できる布陣も整っている。

 

 9試合を消化した6日現在で20打点。年間320打点ペースとあって「147と言わず161も超えられるんじゃないかな」と球団関係者の期待は高まるばかり。1試合平均7・3失点という投手陣の不振もあり、波に乗り切れない和田阪神だが、マートンの絶好調バットが道を切り開く。