<楽天4-8ソフトバンク(5日)>ソフトバンク打線が杜の都・仙台で強力パワーを見せつけた。5日の楽天戦(コボスタ宮城)では先発全員安打で相手投手を粉砕し、8―4で快勝した。

 試合前、秋山監督は今季初となる打線へのテコ入れを行った。これまでオーダー変更といえば、本多と中村を1番と9番で入れ替える程度だった。だがこの日は3月28日の開幕戦で猛打賞をマークして以来、この試合まで6試合連続でノーヒットだった柳田の打順を7番から9番に下げた。若手大砲への重圧を軽減させた。

 その柳田は第1打席に25打席ぶりとなる右前打を放つなど、この日は2安打をマーク。復活への兆しを見せれば、代わって7番に入った中村も7回に貴重なダメ押し適時打を放つなど2安打を放ち気を吐いた。テコ入れ策が的中した形だ。


 結局、この日は今季初の先発全員安打となる13安打8得点で楽天投手陣を粉砕した。投げては中日からFA移籍の中田が開幕から2連勝。8回にピンチを招いた場面で降板となり、チーム初完投勝利は逃したものの、8回途中までを6安打2四球4失点(自責3)。安定感のある投球を見せた。


 投打がかみ合う展開での勝利に、秋山監督は「先に点も取れたし、中田もよかった。(中田は)中盤まではリズムもよかった」とにっこり。これで昨季の日本一軍団・楽天を相手に1勝1敗としたソフトバンク。今日6日には勝ち越しを決め、一気に勢いに乗りたい。