3日の広島対ヤクルト(マツダ)は1回終了後に雨が強くなり、33分の中断後にノーゲームとなった。赤ヘルにとってはエース・前田健太(25)が先発し、初回をピシャリと抑え、その裏に打線が2点を先制しただけに手痛い中止だ。

 このノーゲームで先発ローテーションが崩れ、マエケンの次回登板は6日、日曜日の本拠地でのDeNA戦が有力。当初は9日の巨人戦(東京ドーム)に向かう予定だったが、それも不可能となった。ところが、赤ヘルサイドはこの状況になぜかニンマリしている。

「これで交流戦までにマエケンを2回、巨人に当てられる。この中止はむしろ好都合。あとは来週(8~10日)の巨人との3連戦を(他の投手が)何とか踏ん張ってくれれば…」(チーム関係者)。来週を除けば、巨人戦は4月25日から本拠地での3連戦、そして5月16日から東京ドームでの3連戦といずれも週末に控えている。うまくいけば、そこに前田をぶつけることができるのだ。

 G倒に燃える赤ヘル。「開幕したばかりなので自分のペースがつかめていない。早くしっかり投げたい」と話した前田だが、この雨によるローテ変更で周囲の期待はさらに高まっている。