藤浪あえて落合GMに全球種披露

2014年03月26日 16時00分

若竜打線を翻弄した藤浪
若竜打線を翻弄した藤浪

 阪神・藤浪晋太郎投手(19)が25日、ウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ球場)に先発した。7回3安打2失点で10奪三振。この結果以上に“収穫”となったのが全球種を披露したことだ。二軍戦とはいえ、中日は1週間後の本番初戦で対戦するだけに、手の内を隠すという選択肢もあった。それでも敢然と全球種を中日打線に投げ込んだ「事情」とは――。

 

 落合GMら中日関係者が鋭い視線で見つめる中、藤浪は惜しみなく力を発揮した。序盤は球速150キロを超える直球を連発し、自己最速タイとなる156キロもマーク。打順が2回り目となると変化球主体の投球に切り替えて全ての球種を披露した。

 

 藤浪は「すごく良かったわけではないけど、投球数はそれなりに抑えられたし、無駄な球が少なかった」と満足そうに振り返った。

 

 しかし、中日は藤浪の今季初戦となる4月1日の相手。コーチ陣の間には「1週間後にぶつかるチームに見せるのはどうか」と最終登板を回避すべきという意見もあった。実際、主力との対戦はなかったものの、落合GMをはじめ関係者に2年目の進化をしっかりとチェックされることになった。中日サイドは、この日の藤浪の投球の映像、データを中心に4月1日の対戦に向けて準備を進めてくることは間違いないだろう。

 

 それでも阪神サイドは「見られたマイナス」よりもプラス効果がはるかに大きいと自信満々だ。ある球団関係者は「出し惜しみしないのは“見られても大丈夫”という自信があるから。その気持ちの強さが藤浪の長所の一つ。それが(開幕直前の)試合で出たのは大きいよ」と藤浪が“戦闘モード”に入ったことを喜んだ。

 

 さらに、首脳陣は「隠すより全部見せる方が相手をかく乱できる。実際にシーズンに入ったら投げない球種もある。でも、見せておくことで“こんな球もあるんだ。投げてくるかもしれない”と相手に考えさせることができる」と打ち明ける。

 

 シーズンに向けて「チームが優勝できるよう自分もしっかりしないといけない。ローテの軸になれるように頑張りたい」と決意表明した藤浪。2年目のシーズンに向けて準備万端だ。

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