阪神は23日のオリックス戦(京セラドーム)に1―3で敗れ、オープン戦を3勝10敗3分けの11位で終えた。開幕を目前にしてチーム状態はもうひとつだが、そんな中、光明は背中の張りから復帰の西岡剛内野手(29)が「3番・二塁」で先発出場し、3打数2安打と活躍したことだ。しかも、その西岡に関して、虎には何ともうれしい情報が流れている。

 オープン戦は借金7でブービーに沈んだ。和田監督は「トータルするとこれだけ負けているというところがある。この流れで開幕に入らないように…。区切りをつけて前を向くだけ」と厳しい表情で話したが、好材料もあった。この日のオリックス戦で二塁打を含む3打数2安打の活躍を見せた西岡だ。

 18日に首が回らなくなるほどの強い背中の張りを訴えて一時、チームから離れていた。それが復帰して即、結果を出し、指揮官は「西岡が入ると雰囲気というか、流れみたいなものができる」とニンマリ。西岡も「ケガをしても開幕に間に合わせると首脳陣に言っていた。キャンプから3月28日の開幕を見据えて調整している。開幕、ビシッといきます」とキッパリだ。

 その上に阪神には何ともうれしい情報が…。西岡の古巣・ロッテ関係者が「西岡の首が回らないのは吉兆。西岡は昔から時々、首の違和感を訴えていたが、そういう年は必ず成績を残す」と予言したのだ。西岡はプロ入り初めて、規定打席に達して打率3割をマークした2007年に首痛を発症。首位打者を獲得した10年も「全試合出場はしたが、首の違和感はあった。ちなみに、その年もオープン戦は出たり、出なかったりだった」(同関係者)。

 別のロッテ関係者も「西岡は力をフルに出すと首や背中が張る体質なのでは」と推測。それほど西岡に関しては「首の違和感↓好成績」の図式が当てはまるという。

 開幕に間に合わせてきた、といっても病み上がり。西岡について阪神内にはシーズンに入ってからの故障再発を恐れる声もあったが、この“首痛法則”があれば、もはや心配することはない? 打線に不安を抱えたまま開幕を迎える虎にとって“ロッテの予言”は心のよりどころにもなりそうだ。