G投手陣に“非常事態宣言”

2014年03月24日 16時00分

8回表、日本ハムのミランダ(左)に同点ホームランを浴びた山口鉄也

 覇権奪回を目指す巨人に一抹の不安が浮上した。23日、日本ハムとのオープン戦最終戦(東京ドーム)を5―5で引き分けた巨人は、先発・大竹寛(30)が5回を2安打無失点の好投を見せたものの、2番手のクリス・セドン(30)と3番手の山口鉄也(30)がそろって一発を浴びるなど大乱調。今季の鍵を握る「中継ぎ陣」と「5番手以降の先発投手」が盤石でないことを露呈した。

 

 

 原監督はオープン戦全日程を終え「合格点はある。ここまでの時間は、シミュレーションも含めて、用兵の部分においてもほぼできた。あとは一人ひとりコンディションを上げてくれれば」と総括した。

 

 果たして本当にそうなのか。一軍に定着した2007年からの7年間で5度のリーグ優勝に貢献し、昨年まで6年連続60試合登板を達成した山口は、キャンプ中の左肩の炎症で調整が遅れ、現在も「本来の球威が戻っていない」(チーム関係者)状態。この日は本番さながらの1点リードの8回に3番手で登板したが、ミランダに1発を浴びるなど1イニングで3安打2失点と崩れた。

 

 川口投手総合コーチは「ちょっと走り込みをさせます」とかわしたが、原因は“勤続疲労”との見方がもっぱら。「今年こそ、今までのような使い方はできなくなるかもしれない」(前出の関係者)との声も上がっている。

 

 原監督の強気な発言とは裏腹に、チーム内では“非常事態宣言”も発せられているようだ。昨年までは7回以降を山口、マシソン、西村の3人に任せておけば問題なかっただけに、実質的な先発の責任投球回数は6回だった。しかし今季は「オープン戦中から、ことあるごとに投手コーチは先発投手に長い回を投げるよう働きかけている。澤村の代わりにと期待する久保も状態が不安定なため、今年はとにかく先発に長い回を投げてもらわないと厳しいと考えています」(球団関係者)。

 

 この日は6回から2番手で登板したセドンも2回を投げて岡の一発を含む4安打3四球で3点を献上する体たらく。救援陣以前に「5番手以降の先発不足」という問題も露呈した。

 

 菅野、内海、杉内、大竹までは何とかなりそうでも、その後が苦しい。3年目左腕の今村や昨年の開幕投手の宮国は、まだまだ“試用期間”のようなもの。2年連続リーグ制覇の原動力の一つとなった山口と4本柱に続く先発投手…。2つの課題は巨人のアキレス腱になるかもしれない。