【アリゾナ州サプライズ20日(日本時間21日)発】打球を顔面に受けて骨折したレッズの快速球クローザー、アロルディス・チャプマン投手(26)が、復帰まで6~8週間かかることが判明した。米メディアが一斉に報じた。

 前日のロイヤルズとのオープン戦で2番手として6回にマウンドに上がったチャプマンは、二死満塁でペレスが放った痛烈な投直をまともに顔面に受けた。マウンド上で足をばたつかせて痛がったチャプマンはしばらくしてカートで運ばれ、球場外で待機していた救急車で病院に向かった。試合はここで中止となった。

 球場から運び出される際もチャプマンの意識はあり、チームドクターによると軽い脳振とうを起こしていたが、脳や目に異常はないとのこと。骨折箇所は左目上部だけで、手術では同部分に金属を入れて骨を固定し、ずれていた鼻も修復した。現在は意識もしっかりしており、見舞いに訪れた同僚のペーニャ捕手にジョークを言えるほど精神的にも回復しているという。2週間ほどで練習を再開し、復帰までは6~8週間かかる見込みだという。

 この事故を現場で目撃したロ軍の青木宣親外野手(32)は、「危険と隣り合わせだと改めて思った。僕もネットで(状況を)チェックした。あれほど才能ある投手はなかなかいないから早く復帰してほしいと思う」と心配した。加えて同僚のペレスを「もちろんホッとしていると思う。ショックだと思うが、リセットして前向きにやってほしい」と気遣っていた。