2年目の阪神・藤浪晋太郎(19)は、練習試合を含めて4試合に登板し、防御率6・19(19日現在)と残した数字は良くない。

 まず2月25日の韓国・LG戦(宜野座)に3番手でマウンドに上がり、2回2安打1失点。続いて3月1日のロッテ戦(安芸)に先発して3回3安打1失点。ここまでは、まずまずといった感じだったが、大谷との“甲子園対決”で注目された8日の日本ハム戦では先発して5回9安打、5失点と打ち込まれた。さらに18日のヤクルト戦(神宮)でも6回5安打、5失点と結果はもうひとつだ。

 もちろん、あくまで開幕前の調整登板。藤浪自身もいろんなことを試しながらの投球とあって「状態としては悪くない」と気にしていない。日本ハム戦では3盗塁を許したが、ヤクルト戦では1盗塁も許さないなど、きっちり修正もしている。1年目に10勝をマークした貫禄も感じさせ、チーム関係者も「毎回、課題を持って投げている。その中での失点なので大丈夫」と話す。しかし、中西投手コーチが18日の試合後に「もう結果を残さなアカン」と苦言を呈するなど、周囲の誰もが心配していないわけではない。次回登板ではピリッとした姿を見せて、安心させたいところだ。