【アリゾナ州ピオリア18日(日本時間19日)発】右手中指の腱を伸ばして投球を控えていたマリナーズの岩隈久志投手(32)が、全体練習の前に医師の診断を受けた。

 順調に回復しているという診断結果により、21日(同22日)からテニスボールで、23日(同24日)からは野球のボールでキャッチボールを再開する。岩隈は「やっとという気持ちもあるが、今はやれることをやって、しっかり治してから戻りたい」と笑顔を見せた。

 今後は患部の強化と並行して調整していく。マクレンドン監督は「スケジュールは組まない。延長キャンプに残る可能性もあるが、はっきりしていない」と、復帰時期を明確には設けない方針。メジャー登板には少なくとも20イニング程度の実戦投球が必要とされ、延長キャンプかマイナーの試合で調整することになりそうだ。岩隈は「早く戻れるようにしたい」と話すが、メジャー復帰は4月中旬以降とみられる。この日はボールの感触を確かめたり、鉄球で手首の強化をしながら、練習を見学。最後のランニングには参加した。