オープン戦不調が原因?阪神チケット売れ残り

2014年03月12日 16時00分

オープン戦初勝利を決め、殊勲の代打本塁打を放った関本とハイタッチを交わす和田監督

 阪神が11日のDeNA戦(甲子園)で3―2と辛勝し、9戦目にしてようやくオープン戦初勝利を飾った。しかし、オープン戦といえども初戦に引き分けてから7連敗を喫して球団ワースト記録を更新してしまったダメージは大きい。虎軍団の最も頼りになるアドバンテージを失ってしまう危機に直面している、というのだ。

 

 営業担当者の一人は深刻な表情でこう話す。「オープン戦での成績が悪いことでファンの期待感も薄れてしまう。それが前売りチケットの売れ行きにも影響する」

 

 阪神では2月下旬から本拠地・甲子園球場で開催される公式戦前売り入場券の発売を開始している。球団関係者が「全般的に空席が残っている」と打ち明けるように、売れ行きは伸び悩んでいる状況だ。しかも、阪神では、この営業成績の低迷の影響が現場にも直撃するという。

 

 チーム関係者は「うちが甲子園で成績がいいのは熱狂的なファンのおかげでもある。でも、最近はチーム成績に比例してファン離れも加速している。このことでうちの選手に対する後押しも相手に対するプレッシャーも減ってしまう」と説明する。

 

 この日のオープン戦で先発したDeNAの尚成も甲子園の雰囲気について「今日はお客さんが少なかったのでそうでもなかったけど、阪神ファンでいっぱいになるとアウェー感が出てくる」という。巨人時代に甲子園での伝統の一戦を体験しているだけに虎党のプレッシャーは熟知している。虎ファンの熱烈な声援は阪神にとっては大きなプラスになり、他球団にとっては脅威になる。

 

 万一、このままチームが低迷を続ければファンの関心も低下。強力なバックアップもなければ、相手へのプレッシャーも半減という悪循環に陥ってしまう。さらに、球団関係者が不安視しているのがファンが阪神ナインに牙をむくことだ。

 

 結果が出なければ、熱心な虎党の目も厳しくなる。それが阪神ナインに激しいヤジやブーイングという形でぶつけられる。このため球団関係者は「もし甲子園のスタンドが敵になると選手は完全に萎縮してしまう」と戦々恐々としているのだ。

 

 この事態を避けるためにも、この1勝を契機に巻き返しに転じる必要がある。オープン戦とはいえ、和田阪神は負けられない日々が続く。