さすがはエースだ。巨人・内海哲也投手(31)が9日の阪神戦(甲子園)に先発。4回を投げ2安打、2奪三振1失点(自責点0)と好投した。

 前日には開幕投手を争う菅野が5回無失点の好投。3日に発熱で練習を早退した内海は結果と内容を求められるマウンドとなったが、焦りはなかった。それどころか「なんか(ボールを)見ているなあって感じながら投げていました。エサをまかれているなあと」と阪神打線の異変を素早く察知。あえて直球を主体に攻め、変化球も得意のチェンジアップは隠して主にスライダーを使った。「右打者の内角の真っすぐがシュート回転しないように投げた」と試合の中で自身の課題を切り替え、結局相手に何もさせなかった。

 2年ぶり4度目の開幕投手もあきらめてはいない。「リズムよく投げられたし、よかったと思います。やるからには目指してやっています」と改めて立候補。ここまでの結果を考えれば2年目の菅野に分があるが、原監督は「(内海は)よかったんじゃないですか。開幕投手? まだ考えてないけど、15日ぐらいに決めようかな。難しくはない。パッと決めるときは答えは一つよ」と大役決定の時期を福岡遠征まで持ち越しにした。

「だいぶ状態は上がってきたと思います。今日はリズムがよかったので、今後もずっと続けられるように。さらに投げられるように頑張ります」。2年目右腕に大役を譲るつもりはない。