腰の張りでオープン戦2試合を欠場していたソフトバンク・内川聖一外野手(31)が7日のDeNA戦で実戦復帰した。初回に先制の右前適時打を放った鷹のヒットメーカーは「ちょっと差し込まれたけど、その中で細工ができました」とコメント。さすがの貫禄を見せつけた。

 そんな内川に“角界”からエールが送られている。プロ野球12球団の選手を大相撲の方式に編成した番付表を毎年発行し、22年の歴史を誇る「日本野球界番付社」だ。「実績、品格から見ても横綱候補として申し分ない素晴らしい選手ですし、頑張ってもらいたい」(塩村和彦代表)と注目している。

 番付は前年の成績を反映させ、大相撲同様に最初は序ノ口からスタート。大関から横綱になるには2年連続の活躍が必要で、一度横綱になれば降格はない。しかし、大相撲と違って昇格の機会が年1回しかないため「どうしても横綱に上がった段階で(年齢的に)疲れてしまっている方が多い」(塩村代表)。

 近年は横綱の不振が顕著。唯一の横綱の中日・小笠原が昨オフに巨人を事実上の戦力外となったことで2月の番付編成会議で審議の結果、横綱の肩書を残したまま番付の筆頭から外れる初の事態となった。

 そこで晴れて新大関に昇進したばかりの内川に期待がかかっている。巨人・阿部と杉内、中日・岩瀬を含めた4大関の中で一番若く「大関で2年連続して首位打者を取れば昇進の可能性は十分にあります。34~35歳で上がれば横綱として華やかな活躍が期待できると思います」(塩村代表)というわけだ。

 今季、初代横綱・落合(現中日GM)に並ぶ右打者最多タイの7年連続3割に臨む内川。大横綱となれるのか、打棒に注目だ。