【デスクと記者のナイショ話】

 中日担当記者:中日がDeNA・井納の成長にピリピリしています。

 デスク:井納? あの宇宙人と称される2年目の投手のことか。そういえば1日のオープン戦で中日打線は3回1安打に抑えられていたな。

 記者:そうです。中日関係者は「腕を大きく振ってきて投げっぷりが良かった。フォークを決め球にしたりして去年よりも一皮も二皮もむけた感じがした」と言っていました。そして、こう付け加えるんです。「今年、井納に活躍されるとウチは格好がつかない。ウチの投手陣は井納以上の成績を残さないとみっともないことになるぞ」って…。

 デスク:そこまで言われるほど中日と井納との間に何かあるのか。

 記者:井納は今年、フォークボールを“進化”させたんですが、それはDeNAの沖縄・宜野湾キャンプを訪れた「フォークボールの神様」と呼ばれる中日OBの杉下茂氏(88)のアドバイスによるものでした。

 デスク:確かにそうだったけど、それがまずいのか。

 記者:問題は井納が杉下氏のアドバイスをあっさり吸収したことなんです。杉下氏は中日の沖縄・北谷キャンプを毎年のように訪れて、臨時コーチとして投手の指導もしているでしょ。だから「1回だけ、ちょっと教えてもらった井納が今年、活躍すると、中日の投手たちは何をしていたんだってことになる」と言うんです。

 デスク:そりゃあ、そうなれば、そんな声も出てくるかもな。

 記者:開幕前からまさに気が気でないって感じです。