原監督「シリーズ最終戦で勝てなかった。だからゼロから出発」

2014年02月28日 16時00分

原監督は本紙の直撃に大いに語った

【戦国巨人 この男に聞け:原辰徳監督 後編】巨人・原辰徳監督(55)への独占インタビュー・後編のテーマは、今季のチーム展望。球団創設80周年という節目のシーズンに、指揮官はどんなチームを作り上げようとしているのか。ナインに激しい競争を課した意図、積極補強の意味、そして昨年の日本シリーズで敗れて得た教訓…。力強い言葉の数々から浮かんできた「2014年型ジャイアンツ」の姿とは――。

 ――キャンプもいよいよ最終クールに突入。チームの仕上がりの手応えは

 原監督:今年は2月1日の時点で「全力で走れる」「全力で投げられる」これをチームの約束事にしました。その点では順調にきています。澤村、今村ら何人かが戦列から離れましたけど大事には至っていないでしょうし、チーム内での競争という意味でも、緊張感やピリピリ感というものを感じる。まあまあ良いキャンプを送れていますね。

 ――新たな戦力の加入でさらに層が厚くなった

 原:昨年の補強ポイントである二遊間、先発投手、捕手、そこを球団がしっかり補強してくれました。片岡、井端は二塁も遊撃も守れる。そのなかで誰がレギュラーになるのかというのは“実力至上主義”のなかで見極めていきます。投手にしても大竹が入ってくれたのは他の選手の刺激にもなるし、いい状態を保ってくれれば、1年間ローテを守ってくれるだろうと期待しています。

 ――今年は例年になく“実力至上主義”という言葉を多く聞く。ベテラン、若手を問わず激しい競争を課した意図は

 原:2012年は最高のシーズン。2013年も勢いがあり、日本シリーズ3勝3敗という時点までは、むしろ2012年よりも良いシーズンではなかったか。それでも結果的に、一つ勝てなかったことによって、日本一連覇を達成できなかった。チームの勢いもそこで止まった。2014年、巨人軍はゼロから新たにスタートする。その意味の中で“実力至上主義”という原点に戻ったということです。

 ――厳しい競争を課すなかで、特に坂本の目の色が変わったように見える

 原:正直、去年までは二遊間を守れる選手が少なかった。安泰な環境で勇人に野球をさせてしまったかな、というのは感じていた。しかし今年は2人(片岡、井端)入った。特に遊撃を一緒に守っている井端の存在は非常に大きい。ノックを受けていても、振り向けば彼がいる。いい緊張感のなかで、坂本勇人という選手がステップアップしていってほしいと願っています。

 ――レギュラーは坂本と決めているわけではない

 原:体たらくな成績であれば当然(ポジションを)虎視眈々と狙っているベテラン選手がいる、というのが今年のジャイアンツです。

 ――他球団の戦力も変化しているが、今年ライバルになりそうなのは

 原:僕は評論家じゃないから、それは答えられないよ(笑い)。まずは我々の戦い方を探っていくことが大事。だから他球団の戦力が上がったとか、そういう話は東スポを読んでチェックしますよ。

 ――最後に2014年の巨人の戦う姿勢、意気込みを聞かせてほしい

 原:今年はゼロからです。一昨年が“5”、昨年が“7”で終わったとすれば、今年“7”からスタートできると思ったら大間違い。我々は挑戦者です。そして昨年はペナントレース144試合、CS3試合、日本シリーズ7試合。その最後にたった一つ負けただけで、こんなに違うのかということを思い知らされた。ペナントレースを勝ち抜くことも大変で大事だが、やはり短期決戦でこそ、チームや選手個々の真価が問われる。“勝つべくして勝つチーム”を目指します!