中日で高卒2年目左腕の浜田達郎(19)に関して「今年はブレーク間違いなし」との声が高まっている。

 愛工大名電時代は藤浪(大阪桐蔭→阪神)、大谷(花巻東→日本ハム)とともに高校ビッグ3といわれた浜田だが、プロ入り後は2人に大きく差をつけられている。

 今キャンプも一軍スタートながら、19日のヤクルトとの練習試合(北谷)では2回3安打3失点、25日の韓国・SKとの練習試合(読谷)では3回2安打3四死球1失点といまひとつの内容で、いつ二軍落ちになっても不思議ではない。そんな崖っ縁状況にもかかわらず、今年の浜田は期待できるというのだ。

 理由は、中田宗男スカウト部長(57)が「今年は浜田がやる。実戦で自信をつけていけばブレークする」と予言しているからだった。なにしろ、この“お告げ”には実績がある。一昨年のシーズン前は、ドラフト3位で東海学園大から入団した中央球界では全く無名だった田島のブレークを中田部長が予言したら、中継ぎとしてチーム最多タイの56試合に登板、5勝3敗、防御率1・15と大活躍。さらに昨年はプロ3年間、一軍登板がなかった岡田の活躍を予言すると中継ぎ、先発にフル回転。チームトップの66試合に登板、7勝5敗2セーブとまたまたブレーク。だからこそ「今年の浜田も」となっているわけだ。

「一番投げやすい自分のフォームを固めていきたい」と浜田も意気込む。二度あることは三度ある。今年は「竜の浜ちゃん」を要チェックだ。