阪神ゴメスの調整遅れを球団は歓迎?

2014年02月24日 16時00分

試合前に同郷のルナ(右)と談笑するゴメス
試合前に同郷のルナ(右)と談笑するゴメス

 阪神の新4番候補、マウロ・ゴメス内野手(29=前ナショナルズ3A)が23日の中日とのオープン戦(北谷)をドタキャンした。予定より約10日遅れの来日、発熱による練習欠席などなかなか調整が進まない新助っ人だが、球団内にはこの一進一退の状況を歓迎する声も出ている。

 

 注目の実戦デビューに向けて試合前のフリー打撃などを行っていたゴメスだったが。試合開始の午後1時には球場を後にしていた。和田監督は「『足が張っている』というので無理はさせなかった。検査もしたけど全く何も問題ない」と説明した。

 

 大事には至らなかったものの、来日遅れや発熱ダウン、今回の欠場で明らかに予定より調整は遅れている。得点力不足解消を期待されている4番候補だけに普通なら大きな不安材料となるところだが、チーム内には楽観論が多い。

 

 チーム関係者は「オープン戦でいくら打ってもしょうがない。大事なのはシーズンに入ってから。ゆっくりでいい」と言う。この発言の根底には昨年の苦い失敗がある。打線の中軸として期待されていたコンラッドはキャンプ中の対外試合7試合すべてに出場。成績も打率5割、2本塁打という大暴れだった。ところが、本番ではわずか出場24試合、打率1割7分5厘、本塁打と打点はともに0と散々な成績に終わった。この衝撃的な失敗例のおかげで球団内には“ハイペース恐怖症”が蔓延しているのだ。

 

 さらに、この日のオープン戦が行われた北谷公園野球場では昨年、コンラッドが対外試合1号を放っている。このため球団関係者は「ここは助っ人にとって縁起が悪い。むしろ(試合に)出なくて良かった」とジンクス回避につながる欠場として大喜びしている。

 

 少々、強引な発想の転換ではあるが、これもゴメスに成功してほしいという切実な思いからだ。

 

 数々のアクシデントによる調整遅れが“けがの功名”となるか。

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