ソフトバンクの新助っ人・李大浩内野手(前オリックス)が意外な?陽気ぶりを発揮している。たとえば20日には、他のグラウンドに移動中、すれ違う選手に次々に声をかけたり、周りの人たちが話している言葉を聞いて覚えた片言の日本語のフレーズを繰り返す。

 また大声を上げたり、欧米式ボディータッチでコミュニケーションを深めようとすることもある。

 これには鷹ナインや関係者は「めちゃくちゃ明るい」と驚きを隠せない。「(昨季までの)イメージとは全く違った。陽気な助っ人そのものという感じ。何よりも自分から寄って行く姿勢がいいし、それこそ去年までいたぺーニャのように、みんなに好かれてチームを盛り上げてくれるようなタイプになるんじゃないか」(球団関係者)との声まで上がる。

 今年の鷹軍は、明るいチームカラーを前面に出しており、選手会長・松田は助っ人を含めた選手に“一致団結”を求めている。チーム関係者は李大浩が明るいキャラを見せている理由について「あの感じだと、もともと明るいというのもあるんだろうけど、頭のいい選手だし、どういうことがチームに求められているのかということも分かってるだろうからね」と分析する。

 20日の紅白戦でも李大浩は大暴れだった。同日未明に行われたソチ五輪・女子フィギュアスケート・ショートプログラムでのキム・ヨナの演技を見て「国の英雄。すごいメンタルを持っている」と刺激を受け、グラウンドで猛ハッスル。左右に2安打を打ち分けて、3打点をマークした。王球団会長も「柔らかみがある。われわれが思っていた通り、いい打撃をしてくれる」と大喜びだった。

 4番候補として注目される李大浩。バットと陽気なキャラクターの両方で、チームを“明るく”してくれそうだ