広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22=九州共立大)への前田健太投手(25)の“寵愛ぶり”が、他の若手投手のハートに火を付けている。

 黄金ルーキーは宮崎・日南キャンプでエースと初対面してから、わずか2週間で急接近。12日夜も夕食を共にし「開幕してからの緊張感や初登板の日の心境などを聞いたりした。初登板はそんなに緊張しなかったと言っていた。ためになる話だった」とプロとしての心得を伝授されるなど、すっかり師弟コンビとなっている。

 そんなことが、他の若手にはうらやましくてたまらない。「大瀬良は即戦力のドラフト1位で実際に投球もすごいのでマエケンさんが教えたくなるのも分かる。恐れ多くてなかなか聞きにくいけど、僕だっていろいろと教わりたいというのはある」とある投手。別の投手も「『こいつやるな』と思ってもらえるように、しっかりと練習から見せていく」と言い、大瀬良に負けじと首脳陣だけではなく、マエケンにも“アピール”していくつもりなのだ。

 キャンプは15日から第4クールに入る。実戦登板も増えてくる中、若手投手たちは第一関門として“大瀬良超え”を狙う。