中日で落合博満GM(60)に対して谷繁元信捕手兼任監督(43)にもっと配慮すべきだという注文が出ている。

 沖縄・北谷キャンプ第2クール初日の5日、落合GMは荒木を約15分、打撃指導。自らバットを手にしてティー打撃を実演した。その後は隣でティー打撃をしていた谷繁監督とも荒木同様に約5分にわたって話し込んだ。これについて練習後の谷繁監督は「(落合GMとは)バッティング談議。選手のバッティングを見ながら、もっと簡単に考えればいいのにな、というような話をしただけ。教わっていたわけじゃない」と話したが、周囲はこのGMの指揮官へのアクションが気になるという。

「シゲ(谷繁監督)が言うようにGMからは指導されてないのかもしれないけど、あれでは教えられていたのではないか、と誤解されても仕方ない。GMはその辺にも気を付けてほしいよね。選手兼任とはいえ、監督なんだから」とチーム関係者。別の関係者も「GMは3冠王を3度も取った実績もあるし、選手が教えてもらいたいと思うのは当然。指導するのはいいと思うけど、選手やお客さんも見ている前で監督が指導されているように見えるというのは、やっぱり格好悪いでしょ。もっと谷繁監督の気持ちや立場を考えてやってほしい」というのだ。

 落合GMに悪気もなければ、谷繁監督も何とも思っていない様子。それでもチーム内から出てきたこんな声。この日、落合GMは報道陣の問いかけにも無言で車に乗り込んで球場を後にしたが、これも偉大なGMとプレーイングマネジャー率いる新体制ならではの話ということか。何かにつけて周囲はピリピリしているようだ。